Back to West
午後3時初の便で西海岸から帰ってきました。西海岸、東海岸お旅行は下手な海外旅行よりも疲れるし、時間をLossする感じ。というのも飛行時間は約5時間半から6時間ちょっと、そして時差が3時間。西海岸を朝9時に飛んでもNYCに着くのは夕方6時という計算になる。Unitedのプレミアサービスでインターネットのサービスが昨年から始まり、正直言って仕事をしている人にはとてもありがたい付加サービスだと思う。Emailの処理無しに仕事ができなくなってきた時代。私などオンラインのビジネスなので、丸1日ネットに繋げられない状態があると、かなり前後日で調整しなくてはならない。インターネットのサービスが始まる前は、休みを取るつもりじゃないと東海岸行く気になれなかったのだけど、御陰さまで、今回のように気軽に夫とデートする為に行く事が出来るようになった。
イースターの週末は幸運にも素晴らしい快晴だったので、土日はゆっくりする事に専念。週明けはホテルのRoof Topにて終日仕事。きっと、みんなNYCに行くとなると色々計画を立てるものなのだろうけど、私の場合はちょっとした買い物と、美術館、ギャラリー位で終わってしまう。興味がない、と言うよりも、観光として時間を計画していないので、時間的に捻出できないというのが実情(苦笑
今回は、今日、最後の最後になって10時にチェックアウトして、タクシーを飛ばしMOMA(The Museum of Modern Art)へ。往復のタクシーを入れて2時間半で強行。どうしても見たかったのがTim Burtonの展示。
最高。やっぱり指先から直接あふれてくる線と色の躍動感は、デジタルでは決して表現しきれない。もし彼が、1、2のイラストをチョコちょこっと描いて終わってしまったら、イラストの上手い奴、で終わってしまうのだけど、あれだけの枚数を、溢れ出すイメージとどめる事なく描き続けるからこそ、芸術になりうるのだと思う。そして、内容的にはかなり病的なものも多い訳のだけど、以前村上隆氏も彼の本のなかで書いていたように、自分の一番コアにあるものから作り出さなくっては駄目だ、、って言う事だと思う。死とか、性とか、エキセントリックであっても、それが自分自身一番自然に表現できるものだったら、例え自分で絞り出すのが辛くとも、それしかものにならないのだ。
Tim Burtonのイラストを数々今日見て、何を思い出したかって、モンキー・パンチの絵。子供の頃にドキドキしながら知り合いの家にあったモンキー・パンチのルパン3世を読んだのを思い出した。かなりエッチな(笑)な描写があってどきどきしたけど、原作のモンキー・パンチは非常に線画にて表現力がある人だったと思う。アニメ化されてからのキャラクタ化されたルパン3世とは全然違うのです。
あと、SFMOMAが一番最初に展示を実現したWilliam Kentridgeの展示も今MOMAでやっています。SFでは展示されていなかった作品もあるので、こちらも足を運んでみて下さい。William Kentridge氏とはSFでお話をする機会がありましたが、本当に穏やかでシャイなおじさま、と言う印象。でも、彼の作品は、まさに圧巻と言う言葉が当てはまるのです。手作業で、チャコール・ドローイングであれだけ膨大なアニメーションを、スクリプト、ストーリボードを作らずに一人で作れるパワー。正直言って私が想像できる人間一人が出せるパワーを相当超えているのです。かなり大きな展示なので、William Kentridgeの展示を見るだけで2時間位見た方がいいのではないかな?
ちなみに往復2時間+と言う荒技が出来たのはメンバーであった為、チケット購入等に並ばなくてよかった為です。当日チケットお購入して入館される方は、30分〜1時間ほど並ぶ事もあるので要注意。あと、雨の日は、傘を館内に持って入れない為、チケットの他にコートチェックにも並ばなくてはなりません(傘を預ける為に)。なので、雨の日に行く場合は時間を大目に見て行く事をおすすめします。